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2006年10月20日 (金)

10月サロン、吉村絵美留さんを迎えて

10月14日、絵画修復家の吉村絵美留さんを迎えて、三番町ヒロ・サロンを開催しました。

Yoshimura

2003年、メキシコで見つかった岡本太郎幻の壁画「明日の神話」をたった1年で修復されました。今年の夏、東京・汐留(日本テレビ)で一般公開されていたので、ご覧になった方も多数いらっしゃるでしょう。

今回のサロンでは、発見されてからどうやって日本への輸送するか、そして国内のどこで修復をするか、どうやって修復するか、何から何まで規模が大きく一筋縄ではいかなかった今回のプロジェクトの模様を、スライド映像の解説つきで詳しくお話していただきました。

この壁画をずっとさがしていた岡本敏子さんは、壁画が日本に到着したその日に、お亡くなりになりました。生前、吉村さんは岡本さんから「とにかく、絵を綺麗にしてちょうだい」と頼まれていました。

縦5,5m、横30m、メキシコで発見されたときは野外に放置されていたため損傷も激しく、一部は破損したままになっていたそうです。岡本太郎さんの壁画の下書きや、作業当時の写真などの資料を参考に、作業をされたそうです。

私たちは、完成された美しい壁画しか見ていませんが、そのまでのプロセスを伺うと、より一層この壁画のすばらしさ、そして蘇った壁画のパワーを間近で感じ取れるようです。

一般公開は今夏でひとまず終了してしまいましたが、今後、全国各地でこの壁画の展示会が催されるようです(詳細は未定とのこと)。そのために、壁画を移動運搬しやすいよう、いくつかに分断したそうです。
修復家である吉村さんは、絵を分断することに反対されたそうですが、敏子さんが、一人でも多くの人に壁画を見て貰いたい。日本国内だけではなく、世界中の人々に…という思いを尊重するために、あのようなスタイルになったそうです。

吉村さんは、今回の壁画修復を1冊の本にまとめられました。
とても興味深い本です。
ぜひ、ご覧になってみてください。


岡本太郎「明日の神話」修復960日間の記録 岡本太郎「明日の神話」修復960日間の記録
吉村 絵美留


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明日の神話 岡本太郎の魂〈メッセージ〉 明日の神話 岡本太郎の魂〈メッセージ〉
『明日の神話』再生プロジェクト


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